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noie
成すとは
人は時々、
叶わなかったものによって生かされている。
手に入れた記憶ではなく、届かなかった感触のほうが、長く身体に残る。
何かを成し遂げられなかったというより、「まだ自分になりきれていなかった」のだと思う。若さとは、熱のことではない。まだ自分の輪郭を知らないまま、世界に触れようとする痛みに似ている。
だから人は、届かなかった場所を長く忘れられない。
そこには、未練が静かに取り残されているからだ。
私はずっと、もし再びその場所へ立てたなら、失われた時間を燃やすように挑むのだと思っていた。
だが再び訪れたその瞬間、心は驚くほど凪いでいた。
長い時間を通り抜けた熱は、炎ではなく、体温そのものになっていた。だからもう、力む必要がなかった。
証明も、対抗も、過去への制裁もいらなかった。
ただ、今ここに存在している自分を、そのまま差し出せばよかった。すると「作るもの」ではなく、生きてきた時間が自然に滲み出た痕跡になった。
人は何かを成し遂げるために歳を重ねるのではなく、
いつか、何も背負わずに魂を置いていける場所へ辿り着くために老いていくのだろう。
ようやく、
不足していた自分を許し終えることなのかもしれない
床:蛭川石 及び コンクリート
外壁:ジョリパット 及び ガルバリウム鋼板リシン吹付
手摺:スチール製 ノイエオリジナル
Exterior wibo hair create / iida
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