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2020.10.24

今日の朝2時間


映画『365日のシンプルライフ』を観た。


舞台はヘルシンキ。26歳独身ペトリが、一度物のない部屋にして、必要なものを貸し倉庫から1日1つというルールで持ち帰る。モノとは何か。物にありふれた生活への疑問に投げかける作品。


私はミニマリストとを目指している訳ではないが、常に心得て仕事にも活かしている自分なりのミニマリズムを模索しているが、自分も然り、ものが溢れかえってしまうとき脱力感に襲われすべてかが嫌になる。片付けることも考えることも前へ進むことも。

物があると言うことは物に時間を注ぐと言うことになる。使えば片付ける。壊れれば治すか新調する。年月を重ねると情が入ってしまう。行く末の責任がまた時間と新しいものを増やす。実は物を手にいれると自分の時間を支配されていくことに繋がるのではないだろうか。物の多さと支配される時間は正比例していると言える。心の空腹はモノの量では満たされない。自身の環境に最低限のものは幾つあるのか、しっかりと物を選び末永く所有することが大切なのだ。そして、そこから先の所有物は豊かさと個性の象徴になろう。これについて私は趣味や自分が高揚感に満たされ明日の活力になるものが最善にして一択だと感じる。誰しもそんなに多くはないはず。


作品の最後はデザイン性のある住宅を持ちたいと考えている人が理想としているそんな描写に思える。だが、家の理想というのは、建物という物理的な良し悪しではない。必要最低限の物だけで住まう人達の心が満たされているかどうかだ。ぜひ作品を観終わった後に序盤の0日目と比較して欲しい。


たまたまふと目に留まった映画、一度部屋の物をゼロから始めるという入り口が面白かった。自宅改装後の引越しを兼ねてやってみるのも悪くない。ただ雪の舞う中、真っ裸で駆けるのはいただけないな笑(作品序盤)

住宅にデザインを、豊かな生活を、幸せを得るために何から始めるのか、そんなメッセージを感じた作品。


ペトリのように、毎日、自分に今一番必要なモノは何か考えて今日をスタートするのも良い。


満たされるもの、

喜ばれるもの、

嬉しいもの、

暖かいもの、

優しいもの、

生きるためのもの。


さあ、今日は何を持って行こう。




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